DIY向けテーブルソーの加工精度を調整した。
安いテーブルソーは精度が悪い・・・
今使っているテーブルソーは15年位前にホームセンターで衝動買いした安い機種です。
まだ道具の使い方や、ネットにあまり情報が無い時期だったので、安い機種の精度はこんなもんかと思って、テーブルソーで加工後にカンナや、サンディングで調整していたので、余り気にしていませんでした。
しかし、最近になって精度が悪いのは機械だけのせいでは無く、使う側にもう少し工夫があれば精度が向上し、作業性が向上するのではと思い、色々気になるところを改善してみようと思います。
DIY向けテーブルソーの精度改善可能な箇所の確認と改善方法
平行フェンスの調整
まず鋸刃とフェンスの平行が以前に調整してあったのですが、いつの間にかズレていました。
上の写真で分かる通り、手前から見て奥川が右へずれているのがわかります。(〇で囲った部分)この程度ならカットした材木がキックバック(カットした材木が自分の方へ飛んでくる)しないので安全なんですが、材木の切り口の幅が広くなり切粉が多く掃除が大変なので、改善します。
上の写真のフェンスの手前にボルトが2本あります。(〇で囲った部分)そのボルトを緩めてガイドのラインと平行になる様に調整してボルトを締めなおします。
こんな感じでガイドの溝と平行ならいいと思います。
作業していると振動で自然と精度がズレてくるので定期的に確認するのがいいと思います。
次にフェンスの直角を確認してみます。
スコヤで確認すると上の部分(〇で囲った部分)が開いています。
これでは厚い角材や板材をカットした時の誤差は大きいです。
そこで、フェンスと木の間にスペーサーを挟んで調整します。
3Dプリンターで、1~2mm厚の板を2枚ずつプリントしました。
使用している3Dプリンターです。
プリントした3種類の中で良さそうな厚みの物をえらんで、サンドペーパーで最終的な厚みを確認しながら、挟み込んでずれないようにビスで固定します。
スコヤで直角を確認したら平行ガイドの調整は完了です。
たったこれだけでも、作業性がずいぶん変わってくると思います。
鋸刃のカバーを改善した。
次に鋸刃のカバーの部分(なんて名前かしらないw)を確認します。
写真の2か所の〇で囲った部分を手で触ってみると、なぜか手前がテーブルから凹んでいて、奥は凸しています。スコヤで確認してみると、
これでは、平行フェンスをいくら調整しても精度はよくなりません。赤いカバーの鉄板を確認してみましたが、曲がりや歪みは無く、テーブル側の板を受けている部分がなぜか手前と奥で高さが違っています。
そこで、奥側の高くて板が飛び出している原因になっているの部分をノギスで確認しながらリューターで削っていきます。
高さをすべて同じに調整してしまうと元々あったカバーの板は薄くて全体的に凹んでしまうので、ここも3Dプリンターで作成します。
ノギスで段差を測ると、1.85mmなので、材木でその段差を作るのは至難の業です。しかし3Dプリンターなら、図面の通りにプリントしてくれるので、不器用な人でも大丈夫です。プリント誤差を考慮して厚めにプリントしておけば、後から削ることもできるので、1台あればとても便利な道具です。
素材はABSを使用しました。サイズが大きいので2分割でプリントして、接着剤で貼り付けます。
ABS専用の接着剤があるので、それを使用しています。樹脂を溶かして接着するので、強度は十分です。
接着剤が乾いたら、はめ込んでみて、若干凸している部分をサンドペーパーで削って、面一に調整します。
スコヤで確認してみると大体面一になっています。若干テーブルの面が真っすぐでない為隙間があるように見えますが、以前に比べるとかなり改善されたのではないでしょうか?
まとめ
これで、今まではテーブルソーでカットした木材を、カンナややすりで調整していた作業が簡略化されると思います。もちろん定期的な精度の確認は必要だし、完璧な精度の加工は無理ですが、大分使いやすく成ったと思います。
3Dプリンターを利用すれば、市販品に無い治具やスペーサーを手軽に作ることができます。コストも今回使用したフィラメントは全部で100gも使用していますん。よって原価は250円以下です。ホームセンター内で使えそうな部材を探す手間が省けるのも大きいと思います。
ネット上に情報も多くおすすめな3Dプリンターです。
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