自作小屋 その15 エアーコンプレッサーの清音化計画

自作小屋 その15 エアーコンプレッサーの清音化計画

エアーコンプレッサーの清音化計画

現在使用しているエアーコンプレッサーはむかし知人に貰ったものでかなりの年代物です。

現在使用しているコンプレッサー
現在使用しているコンプレッサー

主に車のタイヤに空気を入れたり、

エアーダスターで掃除したり、

それなりに活躍していましたが、使用頻度はそれほど多く無く使用するときだけ物置から出して使用していました。

今回、自作小屋を作ったのをきっかけに、エアーコンプレッサーを常設して、フィニッシュネイラーの便利さを知ってしまった為、

エアーコンプレッサーの使用頻度が格段に多くなりました。
そうなると問題はエアーコンプレッサーの作動音です。
小屋の中でそのまま起動していると、「爆音」という表現は正にこの為にある言葉だと思うほどうるさいです。

なので今回は、エアーコンプレッサーを合板のボックスの中に入れてどの程度音量が変わるか試してみようと思います。

エアーコンプレッサー清音ボックスの作成

使用した道具

  • メジャー
  • スコヤ
  • 保護手袋
  • マスク
  • ディスクグラインダー
  • ドリル
  • 丸鋸
  • 木工用チップソー
  • 保護メガネ
  • 丸鋸ガイド(90・45度切断用)
  • インパクトドライバー
  • クランプ
  • コンプレッサー
  • フィニッシュネイラー
  • タッカー

まずコンプレッサーのサイズを測って合板でボックスを作成します。

ボックスの上下に吸気と排気の通り道を作るのでその分サイズは大きめに作っています。

次にボックスの内側に遮音シートをタッカーで貼っていきます。

次に吸気と排気の通路を作ります。
音は距離が離れると聞こえにくくなる(この表現でいいのかな・・・)現象を利用して、ボックス内で音源から出口までの距離を稼げるように仕切りを作ります。

ボックスの奥が音源の発生源でそこから迷路のような通路で出口では音が少しは静かになる様な効果を期待しています。

ボックスの音源側に穴を開けて、通路にかぶせて固定します。

右奥の穴からボックス内で発生した音は通路を通り、左手前から出てきます。この加工を上面でも作り、熱い空気が上から出ていけば自然としたから吸い込むので対流が起きてボックス内の温度上昇が防げると思います。防げなければ、ファンをつけて強制排気をしようと思います。

エアーコンプレッサー清音ボックスの固定

ボックスの上下は空気の通路によって2重構造になって遮音効果が上がっていると思います。なので背面と左面の遮音効果を期待して、壁面の合板へ固定します。
そして右面はもう一枚合板を貼って、遮音効果を上げます。
正面は合板一枚のままにして、効果の違いを確認してみます。

エアーホースと電源ケーブルの出口は角材と合板で囲いを作り、隙間にウエスを詰め込んで様子を観ます。音漏れが酷いようならパテで隙間を埋めます。

コンプレッサーを設置して、エアーコンプレッサーの足の下に防振ゴムを挟みました。

防振ゴムは適度に動きながら振動を静める効果があるので、ボックスの振動音が共振するのを防止します。タイヤ側は多少は動いてほしいのでそのままにしました。

エアーコンプレッサー清音ボックスの扉取付と仕上げ

扉部分にも遮音シートを貼って、丁番で固定しました。

そしていつものステインで着色して仕上げました。
ついでに端材でエアーホース掛けも作っておきました。

扉の固定は、密閉性を重視したいので、爪付きナットを使用して、

 

ボルトにワッシャーを適当に溶接した蝶ねじの様なものを作って閉じることにしました。エアーコンプレッサーのボックスは朝夕の一日に2回位しか開閉しないのでこれで十分かと。むしろ扉とボックスがしっかり固定されるので、ボックス全体の振動を抑える効果の方が大きいと思います。

実際にコンプレッサーを起動して扉を閉めてみました。

・・・

思ってた以上に効果が有りますw


遮音まではいってないですが、あきらかに清音されました。
夜の静かな時間帯に確認してみましたが、小屋の外ではほとんど音が聞こえません。なんとなくエアコンの室外機が起動している様な音が聞こえる程度です。
まぁ、フィニッシュネイラーの様なエアー工具は、

「バシュンッ!!」

って音がすごいので、夜間には使えませんが、エアブラシ位なら使っても近所迷惑にはならなさそうなので、ボックスを作ったメリットはありました。
ボックスのおかげで上に物を置くことができるし、下にフロアジャックを差し込んで片付ける事ができて、とても機能的なスペースになりました。